無料求人広告トラブルについて

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 皆さん、こんにちは。青年部の盛武です。連日の猛暑に草木も私もぐったりとしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ところで、先日、私のところに無料掲載キャンペーンなる広告のFAXが届きました。今日は、この無料求人広告について、皆さんにご注意いただきますようお知らせがあります。

 昨今、無料求人広告のトラブルが、増えているという話を聞きます。求人広告を出したとしても、なかなか人材を確保できないという中小事業主の弱みにつけ込んで、無料で求人広告を提供しますよと電話やFAXでの勧誘が多いようです。

 業者からFAXが送られてきて、無料だと信じてFAXを送ると、一定期間経過した時点で自動的に有料となってしまい、高額な請求を受けるという手口が多いようです。
 しかも、FAXで送った申込書に読みにくい小さな字で、自動的に有料となるように記載がされていたり、自動更新に関する条項などが記載されていたりします。申込みをする前によく調査するなど未然にトラブルを防ぐようにしましょう。

 もし、電話やFAXで業者からアプローチがあった場合、まずは事前に求人サイトなど見てみたり、その業者のことをサイトで検索して調べてみたりと申込みをする前によく検討することが必要かと思います。
契約時に重要なことについて、営業の担当者から説明されないことも多く、申込みをして、しばらく経過した後に高額な請求を受けて気付くというケースが多いようです。
被害を受けた場合は、どのように対処するかですが、まずは督促が来ても支払いをしないこと、その請求を無視しましょう。いったん支払ってしまうと、業者によっては被害回復が困難となってしまいます。

 そして、一般消費者と違い、申込みをした者が個人事業主や企業ですと、消費者契約法では「消費者」と該当されにくいこと、特定商取引法では適用が除外されてしまうことで保護されにくくなっています。消費生活センターに相談しても一般消費者と違い、なかなか対応してもらえないこともあるため、注意が必要です。

 申込みをしてしまった後の対応方法としては、速やかに配達証明付き内容証明によって解約通知を送りましょう。内容証明でどうやって送ったらいいか分からない場合は専門家にご相談下さい。内容証明は、配達証明付きで送ることで、いつ届いたかの証明になります。
 タダより怖いものはない、甘い話には裏があるということを念頭にご注意くださいますようお願いいたします。

ライター:司法書士・行政書士 盛武 晴明

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